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戻り川

戻り川心中 (光文社文庫)戻り川心中 (光文社文庫)
(2006/01)
連城 三紀彦

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ずいぶん昔、この題名をみて『推理小説』だとは思わず手にとって読んでみた。

文庫に収録されているのは、藤の香,桔梗の宿,桐の柩,白蓮の寺,戻り川心中の5編

どれもたおやかで優雅な題名と作風。
本の帯に『我が国のミステリの歴史において,最も美しくたおやかな名花である。』とは本当に見事な解説の一言だと思います。

天才と呼ばれた大正時代の歌人が2度の心中未遂事件を起こす。
2人の女は死に、情死行を一冊の詩集を作って後、歌人は自害する。

後年、歌人の研究者がこの詩集を読み解くうちに、歌人の本当の狙いに気づいていく。

20年以上前に映画にもなりましたが、小説には敵いません。というか、原作台無し!(怒)
小説の方は、ミステリーとしても素晴らしい出来なのですが、これほどまでに優雅なミステリーがあるのか?という驚きの方がはるかに強く感じられます。

この小説を読んで思い出したのが太宰治。
彼も多くの素晴らしい小説を残しながら、結局は心中事件を起こしなくなっている。
誰にも彼の心は分からないけれど、もし彼がこの小説と同じことを考えて心中を起こしたのだとしたら

芸術に取りつかれた人間というのは、何と引き換えにしても欲しい物があるのだ。と思うのです。
でも、凡人にはわかりません。取りつかれたことないから・・・・・

凡人でよかったよ。ほんとに。


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コメント

おもしろそう!!
今度、本屋で探してみます~
タラさん

時代背景含めて、ものすごく優雅な小説だと思います。
こうドロドロとした感じではないんですけど、読み進めてこの研究者(ここでは探偵役ですけど)が、最後真相に行き着いたときには『あっ!』ってなります。

最近再販されているので比較的大きな本屋さんであれば置いてあると思いますので、読んでみてください。
タラさんの感想も楽しみにしてますね。

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